保育園・幼稚園の労務問題(その1)
活き活きとした職場ですか?
現在、雇用形態は多様化しており、一つの職場において正規職員・非常勤職員・新卒採用・中途採用など、さまざまです。これまでは、年功序列型の賃金制度が主流でしたが、一概に勤続年数だけで処遇が決まってしまう運営に限界がきているのを感じておられませんか。そして、どのようにしたら納得感のある処遇が図られ、また、どのようにしたら施設経営者と職員の一体化が図られるかお悩みではないでしょうか。
現在、貴施設の職員各自は保育という仕事に使命感を持って働いていることと思います。しかしながら、目に見えない使命感・責任感を評価し、職員本人が自身のレベルを認識することは難しいことです。一生懸命自己改革し、目に見えてスキルアップしていく職員と、向上心はあっても現状維持でどちらかというと指示待ち職員が、同期・同年齢というだけで同じ給与ということはありませんか。もし、優秀な職員がこのことに失望してしまったらモチベーションが下がり、挑戦意欲が低くなってしまうかもしれません。優秀な職員の能力に見合う処遇がなされるべきかと思います。
職員の成長に直結する人事考課の理想的な運用があれば、職員も活き活きと仕事が進められ、向上心がさらに芽生えてくるのではないでしょうか。
施設の経営理念・ビジョンを職員と共有化し、施設経営者が職員に対して何を求め、どんな成果を求め、どんな人材に育って欲しいのかを浸透するシステムとして、人事評価・賃金制度と人材育成、能力開発が連動した仕組みを取り入れるのもこれからの施設経営に必要だと感じております。
先生方はどのような想いで施設を運営されていらっしゃいますか。施設経営に携わる先生方と職員の想いが一体となる時、すべての人が幸せな園運営が実現することでしょう。このあり方が、ひいては施設を利用される方のみならず、新たなお客様獲得に繋がるであろうことを信じてやみません。